9月16日(土)17日(日)、18日(月・祝日)
福岡国際会議場で開催された
日本家族療法学会 第40回福岡大会に参加しました。
うちは「家族療法」を行っています。
そうですね、「家族療法」の本来の意図とは多少ことなりますが、
わかりやすくいうと、
夫婦や親子、家族など2人から複数人が同席するカウンセリングを行っています。
(必ずしも同席ではありません。ケースバイケースです。)
なぜ夫婦、親子でカウンセリングを行うのか?との疑問をお持ちの方もおられるでしょう。
もちろん個人(1人)に対するカウンセリングもやっています。いやむしろ、一対一のカウンセリングが多いです。
ただ、そこには、その人が置かれた現在の状況以外に、
その人が育ってきた環境、そこで培ってきた価値観、その人が大事にしていること、
家族という視点も必要になります。私はカウンセラーとして
その人がカウンセリングを受けることにした勇気と意欲に報いて、有意味なカウンセリングを提供するためにも。
夫婦の問題ならば、
夫と妻それぞれの生き様、といいますか、
育ってきた環境も違うわけですし、同じ価値観ではないのは当たり前です。
うちが行っている夫婦カウンセリングの目指すところは(来談者と決めていく、のですが)、
夫婦でそれぞれの価値観を共有して、ウィンウィンの関係になる・・・のではないのです。
親子関係にしても同様に。
成長にともない複雑化していく子どもの心に、必要なものはこれ!・・・なんて誰にでも当てはまる正解はないのです。
社会で「当たり前」「こうあるべき」と言われている姿勢が正しいとは言えません。
いろんな情報にとらわれず、「私(たち)にとって何が必要か、大事なのか」
を紡ぎ出していくことが「家族療法」、ここで言う、
個人ではなく2人(以上)のカウンセリングだからこそ可能だと思うのです。
私というカウンセラーは、その人(たち)が近い料来への具体的な希望を持ち、行動できるよう伴走するのです。
(ちょっと、言い過ぎかもしれません。)
オンラインではなく、全面的に対面開催となった今回の学会。
いろんな「ものの見方」やカウンセリングの方法を知り、
前述のようなカウンセラーとしての自分の立ち位置を見直しています。
大変有意義な時間となりました。
初めてコメントします。
複数人が同席してのカウンセリングがあるのだな…と面白く拝見しました。
自分以外の視点というのは大事なんですね…家族、親子みたいに日常での双方の見方というのは一面的かもしれませんが、カウンセラーの方という第三者が間に入る事で、違った視点での意見や見方、発見があるのかと興味深く思いました。
…知らず知らずのうちに「当たり前」「こうあるべき」という型にはまってるのかもしれませんね
興味を持っていただきありがとうございます。
知らず知らずのうちに••••そうなんですよね。
それが悪いのではないですけど。
時に、特にうまくいってないことがある時は、
カウンセラーを利用してもらえたらありがたいです。
カウンセラーである私は価値観の棚上げができるよう、
柔軟な思考?考え方?でいたいと思っています